2018/08/24 18:26

2018817日(金)、ネパール暦207541日からネパールで民法と刑法が改定され、新たな法律が適用されました。


 近代ネパールの法制度は165年前、軍人で政治家のジャンガ・バハドゥール・ラナが

整備。その後55年前(1963年)、マヘンドラ国王の時代に改定され、現在に至っています。


 主な変更点は、

 ●重婚の禁止

今まで罰金はあったものの、最初の妻が承諾すれば重婚が認められていたので、周囲にも、第2夫人を持つ年配の男性はいました。重婚禁止の日本で入籍するために、かつてわたしたちはネパールの法務省に、相方が重婚していない証明書を出してもらった……なんてこともありました。


 ●結婚する際、新郎から新婦へ、DAIJO(金品・財産)を要求することを禁止

DAIJOはヒンドゥ教徒の結婚に伴う慣習です。これがあるため、インドでは、貧しい村では妊娠しているのが女の子だとわかると堕胎する、生まれた子どもを殺めてしまうというケースもあったといわれています。


 ●男性からも離婚を望むことができる

今までは条件が揃わないと、男性側からの離婚は認められなかったものの、性格の不一致などの理由でも、男性が離婚を望むことができるようになりました。


 そのほか動物の権利や、新たに終身刑の制度ができたようです(死刑はありません)。